味覚の曖昧さ

 ◎…先ごろテレビの「芸能人格付けチェック」で、カネテツデリカフーズの「ほぼカニ「ほぼホタテ」「ほぼうなぎ」が紹介された。日頃、グルメを気取る一流タレントたちが、本物とコピー食品の違いがわかるのかという企画だが、多くの芸能人が、ほぼシリーズと本物の違いを見抜くことができず、完敗した。  番組効果で、同社のほぼシリーズは品切れが相次ぐ爆発的な注文が殺到したという。番組では、目隠しをしての試食…

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そば屋の〝格〟は、板わさで決まる

 先日、友人たちと神田藪そばで、午後のそば前酒を楽しんだ。週末の午後、マスクを外しながらビールと、つまみに、まずは前菜5点盛。日本酒に変るころ、板わさを注文。    神田やぶそばの板わさは厚さ12㎜のものが二切れ。一切れが三等分にカットしてある。添えてあるワサビは、勿論、本わさび。チューブのワサビや粉ワサビが出てきたら興ざめである。このあたりが、老舗の矜持といったところだろう。  小田原の…

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イメージの多様性が「ねりもの」の魅力

 再度、NHKテレビ小説「エール」からの話題。  一昨日の月曜日の放送では、新居での朝食風景を描く一場面の中で、豊橋出身の妻・音(二階堂ふみ)が用意したのは、八丁味噌を使ったお味噌汁と、竹輪。    対して、福島出身の古山裕一(窪田正孝)は、赤味噌に抵抗感を覚える。その表情を見ながら、妻の音は「白味噌の方が良かった?」と一言。    このシーンも一回目の放送の時には、ぼんやりとやり…

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青春の味2

 さて、注文したチキンカツの味である。その美味しさは、生涯忘れ得ぬ強烈な味として深く脳裏に刻み込まれている。衣がサクサクで、香ばしく上にかかった自家製ソースと相まって旨味たっぷりの一皿で実に感動的な美味しさだった。  付け合わせのポテトサラダも滋味に富んだ逸品で、鶏肉の美味しさをさらに引き立てた。値段はライス付きで1000円を少し超えていたと記憶する。学食のA定食が120円、月見そばが80…

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青春の味1

 誰にも、忘れられない〝味〟がある。ブリヤ・サバランは「君の好きな食べ物を云ってみたまえ。君がどんな人か当ててみせよう」と美味礼賛のなかで、述べている。  きょうは、実に個人的な青春の味のエピソードをひとつ。  学生時代のことだから、いまから50年近く前の話になる。上京して初めて部屋を借りたのが、渋谷の神宮前だった。  いまでは、瀟洒なビルが立ち並ぶとてつもなく洗練された一等地…

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コロナウィルスのもたらせるもの

 ◎…緊急事態宣言が発令されて以来、取材活動も電話やメール取材が中心となり、ほとんど事務所に閉じこもりの毎日だった。先日、久しぶりに電車で出かけたところ、空席があるにもかかわらず立っている人が目立った。吊革を握る人も少なく、コロナウィルスへの対応が神経質になっていることを実感した。〝蜜〟を避ける新たな生活様式なのだろうが、これからは空席を見つけてもソーシャルディスタンスを目測するのがエチケットに…

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