金沢の味

 9月のシルバーウィークは、天候にも恵まれて、日本各地の行楽地は、どこも大変な混雑ぶりを見せたようだが、中でも、北陸新幹線の開業による金沢の街の賑わいぶりは、テレビのワイドショーでも大々的に報じられていた。京都にも似た日本情緒溢れる町並みと落ち着いた雰囲気。兼六園、金沢21世紀美術館、ひがし茶屋街、近江町市場といった名所がコンパクトな距離間に配置されており、見所満載だ。



 日本海の新鮮な魚介類もグルメにとっては、堪らない。じぶ煮、鯛の唐蒸しに代表される加賀料理をはじめ、加能ガニ、甘エビ、バイ貝、ノドグロ、あわび、加賀野菜……魅惑の食材のオンパレードだ。そして、忘れてならないのが、「金沢おでん」。おでんは、いまや、コンビニ店の人気商材に成長し、残暑の厳しい8月下旬にはスタートを切るのが恒例だ。



 最近では、各社とも、日本列島を5ないしは8地域くらいに分割し、各地域の嗜好にあわせたおでんつゆを提供する。独自の具材を開発し、差別化で売上げアップを狙う。おでん商戦のボルテージはあがるばかりだ。地域に根ざした食材の多様性、その地域性を実感できる料理として、おでんへの注目は年々、高まる。



 金沢の街では、「おでん」の看板をよく目にする。人口当たりのおでん軒数は石川県が日本一らしい。「金沢風おでん」は、昆布だしを効かせたコクのある甘めのだし。金沢ならではの具材である、車麩や赤巻、ふかし。そして、短い冬の期間しか味わえないズワイガニのメスである香箱蟹をおでん種にした「かに面」は外せない。「秘密のケンミンショー」で一躍、全国に知られるようになった冬の味「かに面」をことしは、ぜひとも体験したいものだ。 

東蒲新聞・座人閑話より











 

"金沢の味"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: