一正蒲鉾㈱の第2四半期(2020年10月1日~2020年12月31日)の売上高は195億71百万円で前年同期比1・5%の減、営業利益は15億53百万円で31・1%の増加という結果になった。セグメント別の状況はーー
水産ねり製品 惣菜事業
主力商品群の「カニカマ」は魚肉タンパクがてがるに摂れる食材として浸透し、健康志向の高まりが続く中で販売が伸長している。定番商品である「サラダスティック」、「オホーツク」「ピュアふぶき」や食べ応えのある「大ぶりカニカマ」も好調に推移した。
また、年末のおせち商品では、主原料だけでなく副材料の原料もすべてが国産の「純」シリーズのかまぼこや伊達巻が前年を超える売り上げを達成した。
おでん商材では、新型コロナウイルス感染拡大予防のための外出自粛により内食需要が増加したことから調理の簡単な「レトルトおでん」が堅調な売行きとなった一方で、昨夏の猛暑に続き、例年であれば販売が本格化する秋口もしばらくは気温が高めに移行したことにより「揚げ物」は軟調な推移した。
利益面においては、新興国の経済成長や世界的な健康志向の高まりから水産加工品需要が拡大し、すり身価格は依然として高止まりの状況が続いているが、生産ラインの合理化や商品アイテムの見直しなどの内部要因やエネルギー単価下落の外部要因の影響もあり、前年同期を上回る結果となった。
この結果、セグメントの売上高は167億96百万円で前年同期比1・3%の減少、セグメント利益(営業利益)は8億71百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)5億97百万円)だった。
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