堅実で地味な年末商戦

 昨年暮れの東京地区の年末商戦は、盛り上がりに欠ける実に地味なおせち商戦だった。もっとも、クリスマスもいつ終わったのか、気が付かないうちに過ぎてしまった。ジングルベルの音楽も聴くことはなかった。
 
 そんな沈滞ムードで迎えたおせち商戦も、量販店売場にはお正月の雰囲気を盛り上げる音楽や飾りつけなどの仕掛けはほとんどなく、例年のようなおめでたさを感じることもなく淡々とした風景が広がっていた。「おせちコーナー」のスペースも実に地味なレイアウトで、売場巡りをしていても拍子抜けするほどだった。

 「カニ」「精肉」「まぐろ」の赤い印象が強く、「紅白蒲鉾」「伊達巻」」「ナルト巻」の印象はおぼろで、ねりもの売場をみてもワクワク感がまったくない。以前は、関西からの珍しいかまぼこや、地方の隠れた名品、年末ならではの高級感ある商品が並んでいたが、ことしは選択の余地も限られた。

 板蒲鉾は、小田原の有力メーカーと紀文食品の製品が大半。価格も1000円を超える商品は少なく、ハーフ製品が増えた影響もあったのかもしれないが、上は980円どまり、850円、780円以下の商品が主流を占めた。「老後2000万円問題」、「消費税増税」の影響は消費者の心理に想像以上に大きくのしかかっているのかも知れない。

 セットものは紀文食品、新潟地区のものを中心に上は1980円、ボリュームゾーンは1280円といったところだった。
近年、斬新な製品が見られる伊達巻も、とくに目を惹く新製品は並ばず、「甘さひかえめ」を売りにした商品中心に、販売価格は980円が上限。

 年が明けてからのねり売場は、「おでん」に切り替わり、年末の売り残しは、一部量販店で「半値売り」コーナーが設置されていたものの、大半の店では、売り切ったようだから、見込み通りの結果だったともいえよう。

 詳細については、今後の統計数字などを待つしかないが、「堅実で地味な年末商戦」という印象だった。

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