今後の来遊量は昨年度を下回りそう スケトウダラニュース

 地方独立行政法人 北海道立総合研究機構・栽培水産試験場調査研究部では、12月1日、「平成26年度道南太平洋スケトウダラ産卵来遊群分布の調査結果をとりまとめた。これは、函館水試調査船「金星丸」で行われたスケトウダラ資源調査結果。調査期間は2014年11月18日~23日。調査海域は道南太平洋の水深100~500mの海域。


それによると、次のような点が明らかになった。

 ①スケトウダラの海域平均反応量は、昨年同期を下回った。
 
 ②魚群反応の強い海域は苫小牧から鵡川沖及び恵山沖。

 ③反応の比較的強い水深は350~400m(海底に張り付いた反応は200~250m中心)。

 ④漁獲物は未成魚(0歳魚)が多かった(特に渡島沖)。

 ⑤水温は胆振沖でほぼ平年並み、渡島沖でやや高い。


 詳報

 1.スケトウダラとみられる魚群は、渡島から日高海域にかけて観察されたが、その中でも、胆振海域の172、173海区(苫小牧から鵡川沖)及び渡島海域の192海区(恵山岬沖)に強い反応があった。

 2.海域平均の反応量は、前年度を下回り、2009年以降ではもっとも低い値となったが、それ以前の年度(2007年度を除く)よりは高い値となった。

 3.魚群反応は、水深150m~500mの範囲に観察された。特に、水深350~400mにかけて強い反応がみられたが、水深350m以深の反応は海底から浮いた反応となっており、海底に張り付いた反応は水深200m~050m前後が中心となっていた。

 4.トロール調査の結果、水深250m付近の漁獲物は、体長(尾叉長)10cm前後の未成魚(今年度生まれの0歳魚)が主体となっていた。とくに、恵山沖で行ったトロール調査では、漁獲されたスケトウダラのほとんどが刺し網漁業の漁獲対象とならない0歳魚となっていた。

 5.調査海域の水温は、胆振沖(登別沖)では、ほぼ平年(2002~2013年度のこの調査における平均値)並み、渡島側(南茅部沖)では水深100~300mにかけて平年よりもやや高く(水深150m付近で約2℃、水深250m付近で約1℃)なっていた。



 以上の結果から、今後の魚群の来遊量は昨年度を下回る可能性が高いと予想される。とくに渡島沖では、恵山沖に強い魚群反応がみられるものの、魚群が海底から浮いていることや未成魚(0歳魚)で主体となっていると考えられることから、魚群反応ほど刺し網にスケトウダラ成魚が掛からないといった状況になる可能性がある。














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