故郷の「カニまつり」

 歳を重ねると、故郷や旧友が恋しくなるのだろうか。先日、生まれ故郷・広島県呉市吉浦の祭りを数十年ぶりに訪ねてみた。正確には、45年ぶりくらいになると思うが、小学生の頃、記憶に強く刻まれた「吉浦のカニ祭り」。

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 1年に1度、町中の住民が、一張羅を着込み、普段は静かな町内に、数限りない屋台が立ち並ぶ。子供にとって、まさに夢の二日間だった。


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 いつも頭の片隅に、祭りの情景が残っていた。町を離れた人たちの多くが、10月の第1日曜日に開催されるカニ祭りの時期に里帰りする。あちこちで、「あれ、○○ちゃん、お元気?」と久しぶりの再会を懐かしむ会話の花が咲いていた。

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 各町内から繰り出される神輿、船、龍、大太鼓といった山車が、神社の急な階段を登ったり降りたり、ねりながら、モミながら本殿に奉納される。不夜城とも見まごうばかりに強烈な行事として記憶にあった祭りの夜だが、朝夕のラッシュや、新宿、池袋のネオン煌く繁華街を見慣れた今となっては「あれっ」と拍子抜けするほど、寂れて見えた。


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 子供の頃に遊んだ道や広場を改めて訪ねると、想像以上に狭く感じたりするそれと同じ体験だった。ただ、幼い日に見上げていた山々の姿は、昔と変わらず雄々しく聳えていた。

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 ふるさとの
 
 山に向かいて言うことなし
 
 ふるさとの山はありがたきかな










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